国際理解講演会「若者・ジェンダーから考えるSDGs―私たちにできることー」 (国連大学上級副学長 白波瀬佐和子氏)
2025年5月20日 16時55分
令和7年5月19日(月)に、全校生徒を対象に、「若者・ジェンダーから考えるSDGs―私たちにできることー」と題し、国際連合大学上級副学長で、国際連合事務次長補を務められている白波瀬佐和子氏を講師としてお招きし、講演会を開催いたしました。
本校では、「VUCA(予測不能な解のない)時代」を生きる生徒たちに、「Think Globally,Act Locally!」を合言葉に、自分の未来と社会の未来を考え、行動できるグローバル人材を育成するための教育を行っています。
今回ご講演をいただいた白波瀬先生は、東京大学で教鞭を執られ、2021年まで同大学で理事・副学長を務められたほか、国際学術会議財務担当副会長、G7の首脳にジェンダー平等の提言を行うジェンダー平等アドバイザリー評議会の議長も務められました。
講演は、世界12か国に13の研究所が設置され、東京に本部が置かれている国際連合大学の設立の意義とその役割から始まり、日本の課題である少子高齢化、そしてジェンダーの問題について、社会学の視点からお話いただきました。
本校のテーマである「Wellbeing」、誰一人取り残さない社会、公正で安全で平等な社会をどのように実現していくのか、先生のお話を聞きながら、生徒たちは深く考えている様子でした。
質疑応答では、「LGBTQ」について、質問がでました。
「その人の持つ志向やアイデンティティを尊重すること」「マイノリティ・ジェンダーの問題を身近に感じること」が大切だとお話くださいました。
また、「SDGs」についての質問には、「2030年まで達成できないかもしれないが、ポストSDGsのキーワードとして『ユース』という言葉がある。」と教えてくださいました。
「考え続けること、やり続けることの大切さ」「対話と行動」という白波瀬先生の言葉を、生徒たちは胸に、自分たち若者だからこそできることをしっかり考えている様子でした。
本校では、多様な人との出会いや経験の機会を設けています。
今回の白波瀬先生との出会いにより、生徒たちは自分の生き方を新たな視点で考えるきっかけを得ることができたようです。
ありがとうございました。
国際理解講演会